東北復興応援ワークショップ ~三陸地域~

趣旨説明
加藤 三郎 環境文明21共同代表

環境文明21共同代表加藤三郎写真①

大勢の方にご参加頂き、大変嬉しく思う。東日本大震災から一年余りたったが、今日ここにお集まりの皆様も、色々な形で震災と向き合っていることと思う。復興が進んでいるところもあれば、まだまだ手のついていないところもある。

私たち環境文明21は、東京をベースとして全国レベルで活動するNPO団体である。私たちとしては、これまでの経験を活かし、震災を機に持続可能な社会を作る主体となる人材を育てるような手伝いができればと考え、「東北の復興を担う地元キーパーソン育成・支援ワークショップ」を企画した。

また、こうして活動できるのも三井物産環境基金という助成のおかげだが、同時に、地元MELONや仙台市役所の多大なご協力を得て、ここまでこられた。この場をお借りして御礼を述べたい。

3×3マトリックス

環境文明21は、1993年に設立した環境団体で、今年の秋で20年目に入る。日本の社会を持続可能な社会に転換することを目指して、自らの調査研究に基づく政策提言を行うNPOである。例えば、国会議員や地方議員、行政、そして市民に働きかけを行っている。活動の柱は価値観の変更、制度の変更、そして良い技術を推奨していくこと。その変える方向性としては、循環、共存、抑制という三つのキーワードを考えている。

地元の復興を担うためには、お金や予算、資材、機材等が必要だが、もっとも必要なものは優れたやる気のある人だと思う。この人とは、年齢や職業に関係ない。一肌脱いで頑張っていこうとする人。こうした人を我々はキーパーソンと呼んでいるが、そのキーパーソンのパワーアップを行っていきたい。短期的に今日明日の問題に取り組むことはもちろんだが、10年50年といった中長期的な視点を持てるような人が育つのをお手伝いしたい。

環境文明21共同代表加藤三郎写真②

また、各回のテーマに合わせ、一人は学者研究者の立場から、もう一人は実践家の方にきていただき、話題提供して頂く。その後参加者全員で話し合いをする。また、全6回の開催で、中には特定の回だけの参加を希望している方もいらっしゃるかと思うが、私どもとしては、できたら全6回に参加していただきたいと思っている。他分野のテーマを聴くことによって、専門分野に繋がることもあると思う。全6回の中で、持続可能理念の再確認と個々の活動への反映をしていただけるといいと思っている。また、新たなネットワークづくりとパワーアップにつなげて頂きたい。

 >>東北復興応援ワークショップ第一回全容(PDF/941KB)は、こちら


本事業は、三井物産環境基金の助成を頂いております。
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