東北復興応援ワークショップ ~三陸地域~

話題提供1「環境の変化は人間の都合を待ってくれない―温暖化”論争”の不幸で危険な”効果”」
加藤 三郎 環境文明21共同代表

加藤三郎 環境文明21共同代表

今日の講師は、槌屋さんと原さんという私たちと付き合いの深い方々をお呼びした。槌屋さんは、日本で最初にソフトエネルギーパスを紹介した人で国際的にも活躍されている。また、原さんは飯田市で独創的なファンドの仕組みを作りだしており、今では飯田市に原さんを訪ねて多くの人が訪れている。

さて、私はこの2人の前座として、本日は温暖化懐疑論についてお話ししたいと思う。温暖化の懐疑論に対しては、反論の著書も多く出ているが今日はその話をする。

温暖化問題は今に始まったことではなく150年ほど前から言われ始めており、19世紀の後半にヨーロッパの科学者が温暖化について発言しだした。最初の人として、チンダルやアレニウスなどが挙げられる。アメリカのキーリング博士は1958年より大気中のCO2濃度を本格的に計測し始めたが、キーリング曲線は温暖化問題を語るための基礎データとして使われている。また、真鍋博士やハンセン博士はCO2濃度と気温上昇の関係をシミュレーションにより導き出している。こうした科学者のワークショップの結果などを受け、国連は1988年にIPCCを組織して活動を開始した。IPCCはこれまでに温暖化に関して全4回に渡りレポートを提出しており、来年には第5回目のレポートが提出される見込みである。

 >>東北復興応援ワークショップ第二回全容(PDF/875KB)は、こちら


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