東北復興応援ワークショップ ~三陸地域~

話題提供2「経営者からみた復興への思い」
田中 靖訓 リマテック株式会社 副社長

田中 靖訓 リマテック株式会社 副社長

本来、私がこういう場で何か話をするのは実はそぐわないと思っていた。この地区で色んな事業をやらせていただいている中で、色んな方と知り合いになって地区のこともわかってきて、今後どんな形で貢献できるかを会社として考えられるようになってきた。私も含めて今後地域としてどうするか、ガレキ処理が終わっても、ここに根付いて事業として何かを創り出し今雇用している100名の方をどうするかについて、皆さんからもアイデアを頂いて、来年以降にも継続的に環境も経済も含めて持続可能な事業を創っていきたいと考えている。私の話の後で、積極的に皆様の意見をお聞きできたらと思う。

私自身、大学を出た後、長野県で産業廃棄物を総合的に扱っている会社に入り、1年後に今の会社に入った。祖父が会社を設立し、今は父が経営していて自分は三代目ということになる。会社自体は1974年設立で、本社は大阪にある中小企業である。リマテックという社名は、Recycling Material Technologyという、テクノロジーをコアに物質をリサイクル、循環させていくというわが社の理念に沿ったものである。2008年にはエコファースト企業という、業界の環境に関するトップランナーに認定された。

今日皆さんにお話しする上で、「なぜ大阪の1中小企業が大船渡・陸前高田で災害廃棄物処理をさせていただいているのか」ということをお話しないと始まらないと思っている。その理由は、私達の会社が10年間やってきたことの中にヒントがあるため、そこを理解して頂くため、歴史的なお話からさせていただく。

 >>東北復興応援ワークショップ第六回全容(PDF/697KB)は、こちら


本事業は、三井物産環境基金の助成を頂いております。
当サイト内に掲載されているすべての写真、文章の無断転載を禁止致します。