島国であるうえに、鎖国が行われたりしたこともあり、昔の日本に入ってくるモノは限られていました。また、古くから自然の万物に神をみる信仰もありました。そのためにモノよりも、心の豊かさを大切にする生き方が育まれたと考えられています。限られた空間のなかで限られた資源で豊かに暮らすために、「モノより心」を大切にする生き方は、これからの持続性の知恵の重要なポイントになるのではないでしょうか。
農村歌舞伎で、地域を元気に!
今も日本を代表する伝統芸能として親しまれている歌舞伎。その歌舞伎が、なんとかつて農村で、「農村歌舞伎」として農家の人びとによって演じられていたんです。毎日コツコツ農作業にはげむ村人たちが一体になって楽しむ、ハレの行事としてお祭りのときなどに演じられていたんですね。高度成長期のあたりからすたれていったそんな農村歌舞伎を復活させる取り組みが、長野県伊那市長谷地区で行われています。演じる人だけでなく、裏方など、多くの人がひとつになってできる歌舞伎の公演は、歌舞伎以外の地域の人びとのつながりを強め、地域を盛り上げる原動力となっています。
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