日本人は古くから、四季の変化や月の満ち欠けを敏感に感じ取り、そこから「すべては規則正しく循環していく」という思想を見出しました。またこの循環の思想は自然だけでなく、人や生物の死ともつながり、生まれ変わり、つまり「輪廻」も信じられてきました。この循環の思想は、改めて注目されている江戸時代のリサイクルの発想にもあらわれています。
エコタウンとして生まれ変わった川崎市
かつて工業都市として公害のまちとして知られていた川崎市は、いま、環境産業の先進地区になりつつあります。1997年に政府からエコタウンに指定された川崎市では、資源リサイクル施設をたくさん建設。地域の工場群の連携によって、地域内でのゼロエミッションの実現を目指しています。川崎市のエコタウンが画期的なのは、リサイクルされた製品が遠くに運ばれるのではなく、近くの工場で原料として使っているところ。さまざまな企業の工場が集まっているからこそできるこの取り組みで、ゴミの処理で使われる環境負荷を削減するだけでなく、新しい原料を使わないことでの環境負荷の削減も実現しているんですね。
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