江戸時代には、寺子屋、藩校、私塾などの教育機関だけでなく、地域や働く場でも、次世代を育てる学びの場がありました。また、親だけでなく地域ぐるみで子どもの誕生を祝い育てる習慣もありました。このような、子どもを愛し、育てる知恵や教育のしくみは、社会の持続性と人間の持続性を支えるためにも、これからますます必要とされています。
地域のみんなで子どもの食を支える、長野県伊那市長谷地区の給食
長野県伊那市長谷地区では、全国に先駆け中学校に1963年にランチルームを設置。これは、学校給食を人間形成、人間教育の場にしたいという当時の校長の強い要望に、村行政がこたえ、住民が支援したことから実現したものです。1989年には、「子どもたちに安全な食材を提供したい」ということで、地元農家の女性グループによる「麦わら帽子の会」ができ、調理場では可能な限りこの会の野菜を使用しています。この試みからは、教育機関だけでなく、行政や地域の人びとでいっしょになって、元気な子どもを育てようという思いが感じられます。
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