大賞の背景

 近年、地球温暖化(気候変動)、生物種の絶滅など地球環境問題は深刻さを増し、私たちの生活環境も、経済環境も悪化を続けています。

 こうした状況を食い止め、未来へと続く持続可能な社会を構築するためには、個人や行政のみならず、企業が果たす役割への期待も大きくなっています。特に、去年合意された気候変動対策のための「パリ協定」の実施には、日本経済を支える中堅中小企業を含め、日本の企業全体が環境や社会との一体化を目指して取り組むことが必要だと言われています。

 しかし、これまで私たちが活動を行う中で、「環境対策は必要だが、経済にとってマイナスではないか?」という疑問を経済人からよく投げかけられました。しかし、今日、優良企業といわれる企業の多くが、環境対策に積極的に取り組み、しかも、利益を出し、社会から高い評価を得ています。環境対策が企業の経営にとってマイナスであるとすれば、その企業が経営面で優良であり続けることはありません。

 21世紀の社会をリードする企業の特徴は、企業規模の大小に関わらず「環境力」を有していること、そのような企業には、ユニークな資質を備えた「環境力」ある経営者が存在することです。とりわけ中堅中小企業では、その経営方針や運営の意思決定において決定的な影響力を持つ経営者の「環境力」が重要です。

 私たちは、日本の企業社会の「環境力」の底上げを目指して、2008年度に「経営者『環境力』大賞」を創設しました。「環境力」ある中堅中小企業経営者を全国から募集し、企業経営に対する思いや考え方、事業活動を多くの方に知っていただくため、毎年実施しています。これまで、47名の経営者に授与し、環境文明21の会報、ホームページ、さらには日刊工業新聞社紙面にてご紹介してきました。

 本年度も「2016年経営者『環境力』大賞」を広く募集いたします。様々な分野で経済と環境、社会の一体化をめざしてご活躍の経営者の皆様なら、どなたでも応募できます。ご応募、お待ちしております。


【21世紀の社会をリードする経営者の資質】

  1. 情報を公開し、公正な競争に率先して取り組む勇気
  2. 100年先を見通した企業価値を設定し、その価値を浸透させる情熱と達成する戦略性
  3. 国内外の時代の潮流を洞察し、先取りする力
  4. 他社とも協働して、社会に対する責任を果たそうとする意志
  5. 働くことの価値を認め、自社で働く全ての人々の働く意欲を高める力
  6. 地域社会との交流を大切にし、その伝統や文化を尊重する意思
  7. 経済と環境を一体化しようとする意志
  8. 事業を大きくしすぎない勇気
  9. 科学を理解し、経営に活かす力
  10. 技術動向を常に把握し、経営の発展に繋げる力
  11. 人知の及ばない大いなるものへの畏敬の念
  12. NPOを含む全てのステークホルダーとコミュニケーションをとる力

環境力とは

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