代表・顧問から皆さんへ

環境文明21は、「環境問題は文明の問題」という認識で1993年にスタートしたNPOです。

この間に、人々の暮らしは物質的には豊かになったように見えますが、それが本当の豊かさなのか疑問に感じることもあります。なぜなら、温暖化に伴う気候変動はますます激化し、毎年多くの人々の生命・財産を奪うほどの気象災害が世界中で頻発しているからです。また生物界では環境の悪化により種や個体数の減少が顕著になっており、多くの専門家が地球史上6度目の大絶滅の危機にあると指摘するほどです。このように、私たちの生命の基盤である環境の悪化はますます深刻化しています。加えて、グローバル化する経済の中で、貧富の格差は拡大を続け、私たちの暮らしや社会の安定を根こそぎ破壊するほどの規模とスピードで進行しています。

こうした状況を少しでも食い止め、子どもたちに、「安心・安全で心豊かに暮らせる持続可能な社会」を引き継ぐためには、私たち自身の価値観や社会・経済の仕組みそのものを見直し、変えていく勇気を持つことが不可欠です。

そうした新たな文明づくりに向けて、独立した専門家としての視点を持ちながら、市民の心を大切にし、市民の立場で行動する私たちと一緒に活動してみませんか。  

本会の活動にご関心のある方は、下記事務局までご連絡下さい。皆様のご参加をお待ちしています。

特定非営利活動法人 環境文明二十一
藤村コノヱ、加藤三郎


『設立後、初めての元日(創立当時のメンバーにて)』

設立趣意書

 

21世紀に向けての主要な環境問題が、経済、社会、文化、ライフスタイルなどいわば文明のあり方と密接に関係しているとの認識のもと、環境と文明の関係について幅広く調査研究し、わが国のみならず世界の環境の質の維持、向上に資する新たな文明のあり方を探求することを目的として平成5年9月に「21世紀の環境と文明を考える会」を任意団体として設立した。以降、環境と文明との関係に関する調査研究、会報の発行、会員同士の交流集会の開催、環境と文明に関するワークショップの開催、調査研究の成果および会の考え方の海外に向けての発信等の活動を行ってきた。

この度は、特定非営利活動促進法の施行に鑑み、これまでの活動を引き継ぎ更に発展させるため、環境の保全に寄与することを目的として環境問題に関する政策提言、調査研究、普及啓発、交流等の事業を行う特定非営利活動法人環境文明二十一を設立することとした。

平成11年7月16日
特定非営利活動法人環境文明二十一
設立代表者 加藤 三郎