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脱炭素社会とSDGs
近年、SDGsに熱心に取り組む企業が増えています。各社、自らの事業活動と17の目標を関連付け、意欲的に取り組もうとする姿は歓迎できます。しかしその一方で、パリ協定への日本企業の取組は、CO2排出ゼロを宣言する企業は出てきているものの、環境の専門家や私たち環境NPOから見ると、実質的な取組は明らかに海外の企業に後れを取っているように思えます。
しかし、気候変動問題に取り組むことは、SDGsに挙げられた17の目標達成につながります。
”SDGsだけ””パリ協定だけ”ではなく、企業の各事業とSDGsとパリ協定の関係性を明確にし統合して進めることで、付加価値創造も可能になり、有限な地球環境の中で、気候変動時代に末永く生き残れる企業となれるはずです。
SDGsと気候変動問題
環境文明２１では、気候変動問題とSDGｓとの関連図を作成しました。
気候災害による影響は、豪雨や暴風などによる直接的な被害だけに留まらず、生態系、経済活動、保健衛生や福祉に至るまで、様々な形で長期的に現れてくることが予測されます。気候災害への対策は、SDGｓに挙げられた17の目標達成に繋がります。
本図が、気候変動問題をSDGｓの観点で理解する助けになることを期待します。
＞＞気候変動に取り組めばSDGsも達成(PDF/514KB)
Kanbun 21 created a diagram to show how climate change issues are related to SDGs.
Impacts of climate disasters will no longer be limited to direct damages from heavy rainfalls and storms. It is predicted that the impacts will emerge in various forms and for the long-term, onto ecosystems, economic activities, health/hygiene, and welfare. Therefore, taking measures to combat climate disasters will lead to the achievement of the 17 goals of SDGs.
We do hope that this diagram will help deepen the understanding of the climate change issues from the SDGs point of view.
＞＞SDGs will be achieved by addressing Climate Change(PDF/583KB)
関連書籍
危機の向こうの希望～環境立国の過去、現在、そして未来～
加藤三郎 著
プレジデント社 2020年、1800円(税抜)
＊お近くの書店、ネット書店でお求めください。
異常気象、生物絶滅、有害化学物質、海洋プラごみ・・・我々はここ50年で地球環境を破局寸前まで追い込んでしまったが、まだ途はある。
脱炭素社会のためのＱ＆Ａ－気候変動を乗り越えて
NPO法人環境文明21 編著
環境新聞社 2019年、1000円(税抜)
＊当会にて販売しております。
（内容）
Ｑ 世界が急に「脱炭素（脱化石燃料））」社会を目指して動き出したのは？
Ｑ 脱炭素社会と低炭素社会はどう違うの？
Ｑ 脱炭素社会に向けて市民ができることは？
Ｑ 日本で再生可能エネルギーの普及が進まない原因は？ など
ともにつくる脱炭素社会
過去に当会代表藤村が、SDGs、企業活動について環境の視点から書いたコラムをご紹介します。
