日本の文化と自然を見つめ直すin丹沢(2001年11月10日)

かんの会エコツアーin丹沢

11月 かんの会 丹沢の神社・仏閣とぶな&もみの原生林探索、猪鍋&七沢温泉ツアー報告(石井誠治)

大山雨降り神社紀行

今回、丹沢の大山を越えて、日向渓谷・日向薬師から七沢温泉へと巡るツアーを企画しました。私自身、学生時代からこのあたりは何度か訪れていたのですが、丹沢・大山国定公園の表玄関である大山の堂々とした雰囲気とその北東に位置する日向渓谷周辺の穏やかな佇まいを同時に感じることは今年の「日本の自然と文化を感じよう!」にぴったりだと思っていました。

さて、当日はやはり大山阿夫利(雨降り)神社、すごい雨でした。あまりにも寒いので、大山に登る前に参道の御食事処で湯豆腐でも食べようということで、名物の大山豆腐とおいしい熱燗を堪能しました。外はすごい雨で、紅く色づき始めている木々の葉もちらほらで、なかなか風流です。それにしても寒い。

しかし、とりあえずケーブルカーには乗り込み、阿夫利神社の下社をのんびりとお参りしました。

そして、まずは前半のメインイベント、もみの原生林を歩きました。この大山の森は地元の人々にしっかりと管理されていることが立ててある看板からも読み取れます。見晴台に到着すると、すごい雨と霧。しかも、のんびりしすぎて13時30分を過ぎています。ここで、引き返して、下界をぐるっとまわって七沢温泉に向かうか、急いで山を越えるか、議論し、みんなの総意で山越えすることになりました。

約2時間余り、かなりのハイペースで山を縦走しました。大山の北東側に位置する日向に到着です。ここは日本三大薬師である日向薬師と日向渓谷を中心としたこじんまりとした地域です。丹沢の表玄関である大山に比べると、少し寂しい感じがします。実はこのあたりは彼岸花の一大自生地で9月の頭には多くのアマチュアカメラマンが訪れる非常に美しい場所なのです。今回は残念ながら、雨で日向薬師の本尊を参拝することはできず、急ぎ七沢温泉に向かうことにしました。

日向薬師から七沢温泉郷へ最後の山越えです。今ごろになって雨も小降りになり、鳥たちも囀りだしました。あらためて、周囲の木々と新鮮な空気を味わう余裕が生まれ、ゴールが近いこともあって、ようやくみんなほっとした表情で山の中の舗装路を歩くと、程なく七沢温泉郷の旅館 福松に到着しました。

早速、今回のもう一つのメインイベント露天風呂で疲れを癒します。この七沢温泉は日本でも比較的珍しい高アルカリの温泉です。露天風呂は比較的新しく小奇麗でした。今回はどこかの大学の陸上部が合宿に来ていて、お風呂の中でもとても楽しそうでした。さらに入浴後のお食事は猪鍋はもちろん、他にもお魚料理や山の幸、さらにはおいしい日本酒がたくさんあって、値段もリーズナブルでした。

今回は雨にたたられてしまいましたが、その分、おいしい物をたくさん味わうことができました。次回は晴れた日の大山山頂からの素晴らしい眺めを味わうのも一興かなと思っています。

以下、参考までに事前に今回の目的と実際の行程を紹介します。

(目的)

首都圏から程近い神奈川県西部の丹沢・大山信仰の総本山である大山阿夫利神社と日本三大薬師の一つである日向薬師および大山周辺のぶなやもみの原生林や保全林を探索する。また、丹沢名産の猪鍋や七沢温泉を堪能する。

(行程)

【11月10日(土)】

10時 小田急 伊勢原駅改札前集合、参加者は石井、荒田、手塚、松尾の4名、大雨です。
10時30分 あまりにも寒いので、参道のお食事処で名物の大山豆腐とおいしいお酒を堪能し、登る前からいい気分!
12時15分頃 ケーブルにて大山下社駅着
大山阿夫利神社下社をお参りした。
もみの原生林、二重の滝を通り、見晴台へ。
13時30分頃 見晴台 到着したが、雨に濃霧で大山山頂は何も見えず。(写真参照)
日向薬師へ向かい、出発。山中を激走。
15時30分頃 日向薬師着、しかし雨のため拝観できず、とっても残念。
16時30分頃 七沢温泉 旅館 福松に着。早速、露天風呂に入浴し、疲れを癒す。
17時頃 いよいよお待ちかねの食事。美酒もたくさん!!
19時30分頃 みんな満足して出発
20時頃 伊勢原駅 解散
ちなみに費用は交通費と昼・夜の食事で一万円程度でした。