「環境力」とは

環境文明21では、「環境力」とは、個人であれ、企業であれ、自治体であれ、環境を維持または改善しようとすることが単に環境だけでなく、その経済的な面も、そして人間社会的な面もあわせて改善し、全般的に持続性を高める総合的な力であると考えています。

そして、企業における「環境力」とは、環境対応を通して事業そのものを変革させる経営力であり、次の5つの要素からなると考えます。

「環境力」の5大要素


  1. 先見性
  2. 知恵
  3. 戦略性
  4. 技術力
  5. 「社会的責任」の自覚


先見性


足元よりも、10年から30年程度先の中長期的視野に立ち、科学に基づいて、起こりうる未来を適確に見通す力

知恵


科学技術など現代社会の基盤を支えている西洋起源の知恵と、日本の伝統社会が育んできた知恵とのハイブリッドな価値の活用

【日本伝統社会の8つの知恵】

  1. 一.モノより心
  2. 二.自然との共生
  3. 三.足を知る(知足)
  4. 四.循環思想
  1. 五.調和を保つ
  2. 六.精神の自由
  3. 七.先人を大切に
  4. 八.次世代への愛

戦略性


目標を実現するため、先見性や知恵を動員して手順を整え、大胆に実行する力

技術力


あらゆる分野で新製品、新サービスを開発し、磨き上げる力

「社会的責任」の自覚


公平、公正の感覚をもち、企業経営活動に伴なう環境や社会への負荷を最小にしようとする責任感や倫理感

環境力の体系化