「足るを知る」という知恵は、仏教や道教の教えとして、そして商人の心得として日本で言い伝えられてきました。この知恵は戦後に消費文化が発達してきたことから失われてきていますが、便利さや快適さを限りなく追い求めることで、自然環境が破壊され、人の心が荒廃していくことが問題になってきています。自然の恵みと心の豊かさを保つためにも、もっと見直していきたい知恵です。
大きくしない勇気が、経営を進化させた!
「いくら儲けても地球を住めない星にしてしまったら、なにも意味がない。」そんな思いから、山梨県甲府市にある向山塗料株式会社は、「マイナス成長」を求める企業経営に転換しました。無理なこと、無駄なことをして売り上げを上げるのではなく、無理なこと、無駄なことを省いて利益を上げる、そんな経営方針のもと、徹底して省エネ・省資源に取り組んでいます。そして、廃天ぷら油の燃料や太陽光発電を利用したり、農地を確保して社員に自給自足を促すなど、環境経営を次々と打ち出し注目されています。人間も会社も、環境資源があってこそ。その信念が、持続可能な経営の原動力になっているんですね。
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