【社会教育の事例】茨城県のある取り組み
◆概要
持続可能な社会を形成するには、市民一人ひとりが地球市民としての知恵と自覚を持ち、できる所から、出来ることを実践していくことが重要である。そして地域で活動を盛り上げるには、率先して行動する地域のリーダー的人材の育成が有効である。リーダーには、環境に関する意識や知識だけでなく、「経済活動」や「人間・社会」にも目を向けたバランス感覚が要求される。以下は、そうした能力や資質を育むことを目的として実施されたものである。
回 |
月日 |
内 容 |
1 |
6月 |
- オリエンテーション、開講式
- 講義「環境と経済を両立させるために」
環境と経済を調和させることの重要性とその具体的事例について学ぶ
|
2 |
7月 |
- 講義「エネルギーと地球温暖化」
温暖化の現状、エネルギー事情を踏まえ、温暖化防止の方策を学ぶ
- 討議「ストップ温暖化ゲーム」「エコ・ロールプレイ」
温暖化防止の具体的方法についてゲームを通じて学ぶ。原子力発電について、ロールプレイでメリット・デメリットをあげた後、是非について意見交換
|
3 |
9月 |
- 講義「ダイオキシン環境ホルモン等化学物質とは」
化学物質問題の現状、問題点などについて学ぶ
- 討議「身近な化学物質をチェックしよう」
身の回りの化学物質をチェックするとともに、代替品を考えるなど化学物質との付き合い方を考える
|
4 |
10月 |
- 講義「環境との調和を目指す企業の取組」
- 視察「リサイクルを進める企業の視察」
|
5 |
11月 |
- 講義「食をめぐる問題と環境への影響」
日本の食糧事情や農業問題と環境問題との関連を学ぶ
- 討議「自給率は上げられるか」
献立づくりを通じて輸入食糧の多さや自給率アップの必要性を体感する一方、自給率をアップさせるために何が必要かを議論する
|
6 |
11月 |
- 講義「市民ができるごみ減量化」
ごみ減量化のための市民の取り組みを学ぶ
- 討議「私の町のごみ事情」
各自治体のごみ処理の現状を調査し問題点や解決策を議論する
|
7 |
12月 |
- 講義「社会を動かせる環境NGOになろう」
NGO活動の現状や問題点、今後の方向について学ぶとともに、実際に活動をしている仲間の話を聞く
|
8 |
1月 |
- 講義「持続可能な社会に向けた環境学習」
環境学習の考え方や現状、今後の方向について学ぶ
- 実技「地域の環境学習プログラムを作ろう」
地域での学習会の企画を作る
|
9 |
2月 |
- 発表会「地域の人を巻きこむプログラム」
- 講演「循環社会を実現するために」
循環社会の考え方や実現方策について学ぶ
- 閉講式
|