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  環境教育・環境学習推進法をつくろう!メールマガジン
                                  第3号 2003/02/25
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┃=みんなが当たり前のように環境について学べたらいいですよね=(^。^)/
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≪もくじ≫
★1 リレーエッセイ(2) 「動物園水族館と環境教育」
★2 「活動状況」
★3 活動報告「第10回エコサロン(主催:環境パートナーシップちば)」
★4 「お知らせ」
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★1 リレーエッセイ(2) 「動物園水族館と環境教育」 前田尚
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今から37年前、私が飼育係として水族館業務についた頃、既に海洋汚染が拡大しつつあり、特に目に見えるものとして「ビニール公害」が問題になっていた。外海とつながっている私の水族館では、たえず流れ込むビニールの除去には随分苦労したし、近隣の海岸に漂着するイルカ・クジラ・ウミガメなどの胃の中にビニールが一杯に詰まっている事例は幾度となく目にしたものだった。

その後、環境問題がクローズアップされるようになり、これまで珍獣奇獣の収集に力を入れてきた動物園水族館も、稀少動物の種の保存、展示生物の生息環境の保全といった自然保護思想を入園館者へ啓蒙普及することが重要な使命である、との認識が高まってきた。

全園168の動物園水族館で組織する(社)日本動物園水族館協会では、1990年の通常総会で、動物園水族館の果たすべき役割として「環境教育」が取り上げられ、今後の進むべき道が論議されたが、その折、私は「環境教育の前に」と題して、「入園館者や地域住民に可能な限り環境汚染の危機を訴えると共に、自分たちも加害者の一員であることを認識し、地球にやさしいライフスタイルを実践すること」を強く呼びかけた。

以後、各地の園館では、積極的に「環境教育」を進めてゆくこととなるのだが、その一つの成果として、昨年秋、いしかわ動物園は「エコ動物園」の取り組みが評価され、第5回環境レポート大賞(環境大臣賞)を受賞した。もう一つ、地道な活動を続けているグループを紹介すると、「動物園環境教育会議」では、飼育現場の人たちが中心となって、入園館者に対する環境教育の実施について真剣な討議を交わすなど活発な活動を続けている。

この様に、各施設、各個人がそれぞれの立場で環境教育の重要性を説いている中で、一日も早く法が整備され、これまでの運動が更に進展してゆくことを願っている。

おわりに、愛知会長の著作の中から次の一節を引用させていただいて、私の拙文の締めくくりとしたい。

「地球環境問題の解決には、環境保護の価値に目覚めた一人ひとりが営々と努め、その影響を周囲にじわじわと与えていくしか根こそぎの解決はありえないと思っている。人は目の前の状況が深刻であればあるほど、その現実から目をそらしてしまいがちだが、そうではなく「意志あれば道あり」の決心で、この問題に対処してゆきたい。」 (「次世代の日本へ」P176)

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*前田 尚(まえだ たかし)
環境教育・環境学習推進法をつくろう!推進協議会 推進委員
元下田海中水族館館長、水族館環境教育研究会顧問
NPO国際海洋自然観察員協会副代表理事

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★2 「活動状況」
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現在、当協議会には、(1)法制化対応グループ、(2)シンポジウム企画グループ、(3)広報グループの3つのワーキング・グループが設置され、法律の成立に向けて活動を展開しています。以下に、現在の活動状況をまとめました。

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◆法制化対応グループ

このところ、にわかに法制化に向けた動きが活発化しているのを受けて、2月11日、法制化グループでは、現状分析と今後の対応策を検討するための戦略会議を開きました。2月6日付けの読売新聞に”「保全・環境推進法案」与党、今国会に提出へ”という記事が掲載されましたが、どうやら事はそう簡単には進みそうにありません。

こうしたなか、2月18日、与党三党の「環境教育推進に関する小委員会」が、久しぶりに開催されました。これまでと同様、当協議会の愛知和男会長がオブザーバーとして参加、藤村コノヱ事務局長は愛知会長の秘書の形で参加しました。以下は、藤村コノヱ事務局長の国会日記の抜粋です。

【2/18】

久しぶりに与党三党の会合が開かれた。鈴木委員長としては今国会への提出も考え、たたき台となる骨子案私案が提示されたが、まだ私案の段階であることから、配布は行われなかった。説明の中で、私達の提案した、(1)持続可能な社会に向けた環境教育をより進めるための枠組みを定める法律であり、その内容を拘束するものではないこと、(2)学校だけでなく、家庭、地域、職域など全ての場面で行うこと、(3)既に行われている活動を支援するものであること、などは盛り込まれており一応安心。

但し、環境教育の幅をどこまで広げるか等、党派、省庁間の調整が今後複雑に行われる模様で、そのあたりの事情がよく理解できない私としては、ぜひ将来益、地球益で考えて、持続可能な社会作りに役立つよりよい法律にして欲しいと・・・。

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◆シンポジウム企画グループ

今年の春から夏にかけて全国4ヶ所で、持続可能な社会に向けた環境学習・環境活動を広めるためのシンポジウムを開催するための準備を進めています。ようやく日光(5/10)、大阪(6/28)での開催日が決定しました。東京での開催については、3月下旬もしくは4月上旬ということで調整中です。国会周辺の動きなどをウォッチしながら、できるだけ効果的な時期に開催したいと考えています。

【東京シンポジウム】

日時:2003年3月下旬もしくは4月上旬
場所:東京都内(国会周辺)

【日光シンポジウム】

日時:2003年5月10日(土)
場所:栃木県日光市

【大阪シンポジウム】

日時:2003年6月28日(土)
場所:大阪府商工会館

※詳しいプログラム等が決まり次第、改めてご案内申し上げます。

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◆広報グループ

1月末に、全国のNGO約750団体に向けて、本協議会のご案内ならびに骨子案へのご意見募集をメールにてお送りしました。(約750通送信したうち約400通が無事着信された模様)早速、協議会のホームページにリンクを張りたいとのメールをいただいたり、骨子案に対するご意見なども、ぼちぼち頂戴したりしております。また、こうした全国のNGOのみなさんとのコミュニケーションのなかで、私たちの説明不足が原因と思われる誤解が少なからずあることが分かりました。自分達の主張について、誤解のないよう分かりやすくもっともっと説明をしていかなければいけないと痛感しています。

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★3 活動報告「第10回エコサロン(主催:環境パートナーシップちば)」
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2月21日、第10回エコサロン(主催:環境パートナーシップちば)に、当協議会の藤村コノヱ事務局長がゲストとして招かれ、「持続可能な社会に向けた環境教育・環境学習推進法をつくろう」をテーマにお話しました。当日は、骨子案説明の後、地元NGOの方々をはじめ、議員や議員をめざして勉強中の方、博物館職員、市役所職員など、約20名の参加者のみなさんと活発な意見交換が行われました。法制化の必要性や私たちの活動に関しては、概ね好感を持って受け入れられたようです。参加者のみなさんからは、「持続可能な社会」「持続可能な社会に向けた環境教育」などについて明確にする必要があるのではないか、実際に法律が導入された折にはどこが役所の窓口になるのか、推進委員はどんな人がなるのかなど、具体的なご意見やご提案をいただきました。

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★4 「お知らせ」
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次回会合のお知らせ
 【日時】 3月19日(水)午後6時30分~9時
 【場所】 青陵会館
       東京都千代田区永田町2-16-2(日比谷高校となり)
       ・地下鉄有楽町線/半蔵門線 永田町駅下車6番出口 徒歩3分
       ・地下鉄千代田線 国会議事堂前駅下車5番出口 徒歩5分
       ・地下鉄南北線 溜池山王駅下車(国会議事堂前駅5番出口) 徒歩5分
       ・地下鉄銀座線/丸の内線 赤坂見附駅下車 徒歩7分
  ※本協議会の会員であれば、どなたでもご参加いただけます。
   まだ会員になってない方も一度のぞきに来てみませんか?
  ※会場がわからない場合、事務局までご連絡ください。
    FAXにて地図をお送り致します。
    または、以下の地図をご参照ください。
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=35.40.24.021&el=139.44.38.595&la=1&fi=1&sc=2

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◇編集・発行◇
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