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  環境教育・環境学習推進法をつくろう!メールマガジン
                                  第6号 2003/05/25
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┃=みんなが当たり前のように環境について学べたらいいですよね=(^。^)/
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≪もくじ≫
★1 「状況報告」
★2 現場レポート(3)「環境について最近考えたこと」
★3 活動報告「環境教育シンポジウムin日光 持続可能な社会をつくるために」
★4 「お知らせ」
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★1 「状況報告」
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その後の法制化の状況報告が遅れていましたが、去る6月17日与党環境教育PT(プロジェクトチーム)及び政策責任者会議において、「環境の保全のための意欲の増進及び環境教育の推進に関する法律案(素案)」が了承されました。これを受け、現在各党間の調整が進んでいる模様です。7月28日まで会期が延長された今国会内での成立が望まれるところです。なお、素案の詳細については、与党環境教育PTのメンバーである田端正広衆議院議員のホームページ http://home.att.ne.jp/sun/tabata/ に掲載されています。

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★2 現場レポート(3)「環境について最近考えたこと」 木村幸一郎
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最近気づいたというか、ふと思ったことがあります。それは「ビオトープ」についてです。身近な生物の生息空間として、一般にも(その真意はともかく)広く認識されてきた「ビオトープ」ですが、実はビオトープとはある特定の場所を指すのではなく、それぞれの人の心の中にあるのではないか、と思ったのです。

もしそうなら、それぞれの育ってきた環境が違うのですから、一人ひとりが心の中にイメージとして持っているビオトープは違っていて当然です。それぞれの心の中に異なったビオトープができあがるわけです。おそらくそれは子どもの頃に見た風景ではないでしょうか。自分の場合は幼い頃によく訪れた母の故郷・茨城の自然が今も原風景として残っています。

だから、いざ「よい自然環境、ビオトープを作ろう」となったとき、それぞれの育ってきた環境により、お互いの認識にずれが出てくるのではないでしょうか。どれが良くてどれが悪いということは決してありません。だから、ビオトープを作ろうとなった時には、自分が現在持っているイメージにこだわるだけでなく、他の人の持つイメージ、他の人が大切に考えているものも「広く」受けいれて、より良い物を作っていこうという視点は持っていてほしいと強く思います。

ただ何よりも大切なのは、子どもの頃、それもできるだけ早いうちに良質な自然なりに触れるという体験をすることです。いくら、他の人に「豊かな自然をまもろう」と言っても、言っている本人の内に「豊かな自然」の基準となる良質な原体験がなければ、人に伝えることなど到底不可能だからです。幼い頃の体験は大人になってからも強く印象に残るものです。子どものうちに良質な自然体験を行うことにより、心の中に豊かな自然のイメージを持つことができるようになれる気がします。

近年では、一種環境ブームのためか数多くの「環境系」大学や専門学校が指導者の確保もままならぬうちに続々と設立されました。まさに玉石混交状態です。自分が「プロ」と名乗っているのは、今まで環境に何ら関係ない職業の人がいきなり専門家と称して学生達に質の低い講義や実習を行っているのを目の当たりにしたのが原因でした。「プロ」と名乗ることにより、自分にプレッシャーをかけると同時に、ある一定以上の質のものを提供していけるように、という決意の表れでもあるのです。それくらい環境教育の世界にはニセモノが横行していたのです。もしも、子どものうちから正しい環境教育を受けていれば、このような状況でもホンモノを見抜く目も養えるはずですし、 そうやって育った若者が今以上に環境教育を推進していく大きな力となってくれると思います。ならば、我々大人の使命は「子どもたちに環境教育の機会を与える」ことではないかと思う次第です。

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*木村幸一郎(きむら こういちろう)
環境教育・環境学習推進法をつくろう!推進協議会 推進委員
プロ・ナチュラリスト
東京都鳥獣保護員
NPO法人都市動物研究会副理事長
水族館環境教育研究会(RGEEA)アドバイザー

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★3 活動報告「環境教育シンポジウムin日光 持続可能な社会をつくるために」
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5月10日、環境教育シンポジウムin日光「持続可能な社会をつくるために」が、日光市、環境文明21、環境教育・環境学習推進法をつくろう!推進協議会(以下、協議会)の共催により開催された。このシンポジウムには、地元からの参加者に加えて、環境教育・環境学習に関心を寄せる全国の市民・NGOなど、約600名が参加した。

●世界遺産「日光の社寺」で分科会を開催

シンポジウムの前半、世界遺産「日光の社寺」にて、3つの分科会が同時開催された。第1分科会は、「環境かるた」を使ったかるた大会。第2分科会は、「森と水といのち」をテーマに大いに語り合った。第3分科会は、協議会と環境文明21が担当し、企業における環境教育の取り組みについて、古河電工日光事業所、NEC府中、環境経営コンサルティング研究所による事例発表などをもとに、活発な意見交換が行われた。

●ごく当たり前のように環境を学ぼう!

全体会は、それぞれの分科会の参加者が一堂に会し、日光市総合会館で行われた。福田昭夫栃木県知事による基調講演のあと、学校における環境教育の取り組みとして、日光市立野口小学校が杉並木を、中宮祠小学校がヒメマスをテーマに、日頃の環境学習の成果を発表した。「みんなが当たり前のように環境について学べたらいいですよね!」をテーマに行われたトーク&トークは、日光在住の倉澤實さん(島根大学名誉教授・彫刻家)、宮地信良さん(自然計画代表取締役)、協議会メンバーの江頭基子さん(渋谷区立神宮前小学校元校長)、木村幸一郎さん(プロ・ナチュラリスト)をゲストに迎えて行われた。「環境教育の実施にあたっては、地域性を大切にしたい」「大人自身が本物を見る目を養うこと、本物を学ぶ仕組みを地域に根付かせることが大切」「モノをつくる喜びを復活させ、人間本来の力を生み出すような機会をもっとつくるといい」など、今後の環境教育の取り組みについて、様々な意見が出された。

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★4 「お知らせ」
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全国リレーシンポジウムのお知らせ

■環境教育・環境学習推進法をつくろう!シンポジウムin関西

関西のみなさん、ぜひぜひご参加ください。
  【日時】平成15年6月28日(土)午後1時~5時(続いて懇親会)
  【場所】大阪府商工会館 7階(地下鉄中央線本町駅 17番出口直結)
  【プログラム】
   ■オープニング ミュージカル「地球のこどもたちへ」
    ・出演:NPO法人エコパートナー21所属
                 ミュージカル教室MEP21生徒の皆さん
   ■開会あいさつ/加藤三郎(NPO法人環境文明21 代表)
   ■話題提供「ゴミ・水・里山の現状と環境教育の必要性」
    ・高月 紘(京都大学環境保全センター教授・工学博士)
    ・和田安彦(関西大学大学院工学部教授・工学博士)
    ・服部 保(姫路工業大学自然環境科学研究所教授・学術博士)
   ■パネルディスカッション「循環社会は環境教育から」
   <ゲスト>
    ・山内 寛(京都市ゴミ減量推進会議 理事)
    ・小林千恵(NPO法人水環境フォーラム 理事)
    ・寺川裕子(NPO法人里山倶楽部 理事)
   <コーディネーター>
    ・藤村コノヱ(環境教育・環境学習推進法をつくろう!推進協議会事務局長)
   ■環境教育・環境学習法案説明と国会状況報告
    ・田端正広 (衆議院議員)
   ■懇親会(地下レストラン、参加費2000円)
  【参加費】無料(ただし、懇親会参加費は2,000円)
  【共催】
    環境教育・環境学習推進法をつくろう!推進協議会
    NPO法人環境文明21
    NPO法人環境文明21関西グループ
    NPO法人エコパートナー21

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◇編集・発行◇
環境教育・環境学習推進法をつくろう!推進協議会 広報グループ
 *E-mail:info@kanbun.org
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